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開発商品(東北電力㈱共同開発)

床柱一発架台

開発の目的と開発品の特長

154kV以下の送電用鉄塔では、逆T字型基礎が一般的に採用されています。従来、逆T字型基礎のコンクリート打設は最初に床盤部に打設し養生期間をおいた後、床盤上に既製の柱体型枠を設け柱体部に打設しておりました。
このように、床盤部と柱体部の打設を個別に行うことは、小規模鉄塔工事における工期・コスト等の非効率的要因となっておりました。以上のことから、逆T字型基礎のコンクリートを一度に打設できる工法として「柱体型枠取付架台」を共同開発しました。今回、開発した「柱体型枠取付架台」は、基礎コンクリート打設前に予め柱体部のFRP製型枠(以下「型枠」という)を設置しておく架台です。
型枠を予め取付けられるため架台の高さは床盤の高さに等しく、径は型枠の最下部の径に等しくなります。
コンクリートの溢流を防ぐ為、架台の周囲には一周にわたって金網が取付けられています。コンクリートの打設順序は、床盤部を打設後、柱体部を型枠の天端から流し込みます。これにより床盤部と柱体部を一度に打設できるものであり、鉄塔基礎用の既製のFRP製型枠をそのまま使用でき、66kV2回線鉄塔の標準的な逆T字基礎の施工においては、2~3日程度の工期短縮を図ることができます。

今後の取組み

施工面における「柱体型枠取付架台」の実証試験結果は、好評を得ております。今後は実証試験を踏まえ、各工事現場への実用化・普及に向けた水平展開を行い、低コスト・効率化を図っていきたいと考えております。
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